妊娠・出産で 働くママがもらえるお金のはなし。

生活ガイド

妊娠中もお仕事を頑張られている皆さん、お疲れ様です。

妊娠が分かって、今後の生活について悩まれている方も多いのではないでしょうか。

妊娠を機に退職される方、産休のタイミングで退職される方、

産休・育休を取得してお仕事を続けられる方、さまざまいらっしゃるかと思いますが

今回はこれまでお仕事を頑張ってきたママが受けられる制度についてご説明します。

妊娠中に働けなくなったママがもらえるお金

傷病手当金(健康保険)

傷病手当金とは、被保険者が病気やけがのために働けず給与の支給がない場合に収入を補うための制度です。                                           ママ本人が勤務先の健康保険に加入している場合、ひどいつわりや切迫早産等で働けず、給与の支給がない期間を対象として、健康保険組合から1日当たり標準報酬日額の2/3相当額がもらえます

【申請方法】                                           申請書を健康保険組合のWEBページからダウンロードします。申請書には被保険者の記入欄に加え、勤務先・医療機関の記入欄もあります。被保険者の記入欄に必要事項を記入後、医療機関で記入してもらい、勤務先へ提出。勤務先に記入してもらい、そのまま健康保険組合へ提出してもらいましょう。

【注意ポイント】                                       病気やけがで休んだ期間のうち、最初の3日(待期期間)を除き4日目から支給され、支給期間は支給を開始した日から通算して1年6ヵ月です。

(出典)傷病手当金 | こんな時に健保 | 全国健康保険協会 (kyoukaikenpo.or.jp)

仕事を続けるママがもらえるお金

出産手当金(健康保険)

ママ本人が勤務先の健康保険に加入している場合、出産により仕事を休んだ期間(産前産後休業)を対象として、健康保険組合から1日当たり標準報酬日額の2/3相当額がもらえます。           ※退職後でも要件を満たせばもらえます。

【申請方法】                                          申請書を健康保険組合のWEBページからダウンロードまたは勤務先でもらいます。申請書には被保険者の記入欄に加え、勤務先・医療機関の記入欄もあります。被保険者の記入欄に必要事項を記入後、入院バッグに入れておきましょう。産後、医療機関に記入してもらい、勤務先へ提出。勤務先に記入してもらい、そのまま健康保険組合へ提出してもらいましょう。

育児休業給付金(雇用保険)

雇用保険に加入している場合、原則1歳未満の子を養育するための育児休業の期間を対象として、ハローワークから1日当たり休業前賃金日額の67%(半年経過後は50%)がもらえます

【申請方法】                                            申請書をハローワークのWEBページからダウンロードまたは勤務先でもらいます。申請書には被保険者の記入欄に加え、勤務先の記入欄もあります。出産後、必要事項を記入・母子手帳のコピー等の必要書類を添付して勤務先へ提出。勤務先に記入してもらい、そのままハローワークへ提出してもらいましょう。

【注意ポイント】                                      基本的に休業前の2年間のうち、12か月以上雇用保険に加入して働いていれば受給資格があります。1年以内に転職等をしていて、失業給付を受け取っている場合は雇用保険の加入期間がリセットされてしまうため受給ができません。心配な方はハローワークに問い合わせてみましょう。

退職するママがもらえるお金

失業給付(雇用保険)

会社などで雇用されていた方が離職した場合、失業中の生活を心配しないで再就職活動ができるよう、一定の要件を満たせば、失業給付を受けることができます。妊娠・出産・育児のため退職した場合、すぐには就職できない状況だと判断されるため、失業給付を受けられません

ただし受給資格を失ったわけではなく、受給期間の延長申請を行えば、出産後(いつでも就職できると判断できる状況になったとき)、失業手当を受給しながら再就職活動が可能となります。受給期間は離職日から最大で4年まで延長できます。

【受給期間延長の申請方法】                                 お住まいの地域を管轄するハローワークに離職した日の翌日から30日経過した日の翌日以降、早期に申請することが原則ですが、延長後の受給期間の最後の日までの間であれば申請は可能です。ただし、遅すぎると給付金の一部を受給できなくなる場合もあるので注意です。  

  • 離職票(離職時に勤務先からもらいます)
  • 延長の理由を証明する書類(母子手帳等)
  • 受給期間延長申請書(ハローワークでもらえます)                                     

【失業給付受給の申請方法】                                 再就職が可能な状態になったら、以下の書類を持参してお住まいの地域を管轄するハローワークに申請に行きましょう。                              

  • 離職票
  • 個人番号確認書類(マイナンバーカード・通知カード等)
  • 身元確認書類(マイナンバーカード・運転免許証等)
  • 証明写真2枚(タテ3.0cm×ヨコ2.4cm)又はマイナンバーカード
  • 本人名義の預金通帳又はキャッシュカード 
  • 受給期間延長通知書(受給期間延長申請をした際にハローワークから交付された書類)
  • 延長理由がやんだ事を確認できる書類

【注意ポイント】                                         受給申請後、すぐに給付を受けられるわけではありません。                        申請後7日間の待期期間を経て、失業認定を受けたのち、退職理由によって給付制限の対象となる場合には2か月(場合によっては3か月)の給付制限期間を経て、ようやく受給が始まります。給付日数も退職理由や雇用保険の加入年数などにより異なります。詳しくはハローワークに確認しましょう。

(参考)Q&A~労働者の皆様へ(基本手当、再就職手当)~|厚生労働省 (mhlw.go.jp) 

(参考)ハローワークインターネットサービス – よくあるご質問(雇用保険について) (mhlw.go.jp)                                                        

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は働くママへ向けて受けられる制度についてご説明しました。

出産手当金・育児休業給付金については、手続や受給額についてさらに詳しく説明した記事も

あります。お役に立てれば幸いです。

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